第10回記念公演
 カザルスホール・ヴィオラスペース2001
 The 10th Anniversary Casals Hall Viola Space 2001

 2001年 1月 テレビマンユニオン
■■ はじめに
   「カザルスホール・ヴィオラスペース」は2001年にいよいよ第10回を迎えます。弦楽器の中で比較的目立たなかった「ヴィオラ」の素晴らしさを、世界に顕彰するために始めたこのシリーズは、この10年間の活動を通じて、世界から注目を集める画期的な企画として成長して参りました。コア・メンバーの今井信子、川崎雅夫、店村眞積を中心とした内外のヴィオリストたちの驚異的な芸術的表現力と熱意によって、音楽愛好家のヴィオラに寄せる興味も高まり、毎年たくさんのヴィオラスペース・ファンがカザルスホールへと集うようになりました。

 2001年の第10回目のヴィオラスペースは、世界的なヴィオラ奏者から音楽家の卵である音楽学生までが一堂に会する祝祭的な3日間のコンサートと、演奏家自身が講師として出演する2日間のマスタークラス、計5日間の開催を予定しております。
 海外からは、キム・カシュカシアン、ヴォルフラム・クリスト、サミュエル・ローズがかけつけます。毎年素晴らしい演奏を披露している日本のヴィオリストたちはもちろんのこと、発足当時公開マスタークラスで学び、今や日本有数のプロとして活躍中の若手ヴィオリストたち、さらには桐朋学園オーケストラの学生たちも出演します。
 そして、これは単に祝祭として演奏家が集合するだけではなく、ヴィオラスペースならではの充分なリハーサルを積み重ねた上でのステージ発表として質の高い演奏をご提供できることと確信致しております。

 21世紀がスタートする記念すべき年、2001年に、ヴィオラスペースは第10回を迎えます。それぞれのヴィオリストたちの熱い想いと創造的な試みにどうぞご期待ください。



■■

ヴィオラスペース第10回記念公演によせて

■■海外からの豪華な顔ぶれ
   第10回記念のヴィオラスペースには、海外から特別出演として3名の世界的ヴィオリストが参加します。
 第1日目は、ソリスト、室内楽奏者、そしてジュリアード音楽院の教授として、アメリカを拠点に活躍するサミュエル・ローズ。ヴィオラスペース1995インターナショナル・ヒンデミット・ヴィオラ・フェスティバルの当日プログラムの曲目解説を執筆し、公開マスタークラスの講師としても参加しましたが、演奏家としては初めての出演です。彼のために書かれた“Play it again, Sammy”を日本初演します。  第2日目は、ヴィオラスペース1998でのシューベルトのアルペジョーネソナタの好演が記憶に新しい、元ベルリン・フィル首席のヴォルフラム・クリスト。彼は、今回の公開マスタークラスとコンサートのためだけに来日します。そして、もう一人、前述の95年のヴィオラスペース以来、実に6年ぶりの来日となる、キム・カシュカシアン。彼女も、第10回記念ヴィオラスペースのたった1日の演奏会のために来日を快諾してくれました。

■■ヴィオラスペースとともに育つ若手たち
   公開マスタークラスへ応募してくる学生たちも、ここ数年ではすっかり世代がかわり、10代の生徒が参加するようにもなりました。公開マスタークラスを受講した若手たちは、各地の演奏会や内外のコンクール、オーケストラで、その名前を目にする機会も増え、プロの演奏家として活躍ぶりが伺えます。
 そんな若手たちの中から、淡路島のヴィオラコンクールの第1回、第2回の優勝者の2人、柳瀬省太と須田祥子がベンジャミンのデュオ曲で参加します。これは非常に難易度の高い作品で、今井信子とユーリ・バシュメットが東京オペラ・シティのオープニングに初演したゆかりの作品でもあります。また、ソリストとしてさらには東京都交響楽団の首席奏者として素晴らしいキャリアを築きつつある川本嘉子が、昨年、今井・店村・川崎・菅沼が初演したヴィオラ四重奏版「シャコンヌ」を、改めてヴィオラ合奏で演奏します。この合奏の試みは、初演を聞いた川本自身による提案で13名のヴィオリストの合奏を予定しています。
 さらには、原田幸一郎指揮桐朋学園オーケストラとの共演も実現するなど、今年も若手の活躍に多いに期待が高まります。

■■ ヴィオラスペースの挑戦
   ヴィオラスペース2000はJ.S.バッハ没後250年を記念して、野平一郎に依頼し「シャコンヌ」をヴィオラ四重奏のために編曲して新作発表を行ないました。この模様はNHK「芸術劇場」で全国放送されて話題となり、近々楽譜として出版されることも決まっています。
 ヴィオラスペース2001では、この「シャコンヌ」を前述の通り川本嘉子の提案で合奏版として新たに発表する上、野平一郎の提案により新しく現代風に編曲した「シャコンヌ」(ヴィオラ四重奏曲)として氓フ初演と同じメンバーで新作発表します。バビットの日本初演をはじめ、ベンジャミン、ベリオなど現代作品の紹介も積極的に行ないます。また、プレ・コンサートにはテレマン、ヴァインツェルのヴィオラの四重奏曲を折り込むなど、第10回目にしても尽きることないヴィオラの興味深いレパートリーが続々登場します。

■■公開マスタークラスの展開
   ヴィオラスペースでは、演奏会とともに毎年公開マスタークラスやプレ・コンサートを同時開催してきました。特に、1993年から始めた公開マスタークラスは、コンサートだけにとどまらない音楽家の魅力を知ることができる機会として、大変評価が高く、近年はカザルスホール以外でも各地で頻繁に行なわれているようです。
 当初、ヴィオラ・ソロのレッスンとしてスタートしたこの公開マスタークラスも、今では「室内楽部門」「ピアノ部門」とヴィオラを基点に内容を充実させてきました。第10回では、さらにもうひとつ「オーケストラ部門」のヴィオラのレッスンを新たに設けます。これは、オーケストラのヴィオラ奏者、海外のオーケストラの首席奏者になるためのオーディション曲を課題曲に、より実践的なレッスンとして意図されています。



 カザルスホール・ヴィオラスペース2001

■■企画内容
  公演形態

主催:カザルスホール/テレビマンユニオン
協賛:NTTリース
オフィシャル・エア・ライン:ルフトハンザ ドイツ航空
制作:テレビマンユニオン

(1) 公開マスタークラス(2日間)
 
日 時:2001年5月28日(月)& 5月29日(火)
会 場:ヴォーリズホール

講 師:今井信子、岡田伸夫、川崎雅夫、菅沼準二、店村眞積、野平一郎
    ゲルハルト・ボッセ、ヴォルフラム・クリスト、サミュエル・ローズ

クラス:ヴィオラ部門
    室内楽部門
    ピアノ部門
    オーケストラ部門

料 金:無料(整理券の申込みが必要です)

(2) コンサート(3日間)
 
日 程:2001年5月30日(水)& 5月31日(木)& 6月1日(金)
会 場:カザルスホール

出 演:今井信子(ヴィオラ/ヴィオラ・ダモーレ)
    岡田伸夫/川崎雅夫/菅沼準二/店村眞積/豊嶋泰嗣(ヴィオラ)

    キム・カシュカシアン/ヴォルフラム・クリスト/サミュエル・ローズ(ヴィオラ)

    川本嘉子/中山洋/井手修三/黒川洋一/小林明子/田浦康子/中山良夫
    林康夫/堀江和生/南山華央倫/渡辺信一郎/渡辺眞/新田綾子(ヴィオラ)

    安藤裕子/須田祥子/柳瀬省太(ヴィオラ)

    野平一郎/橋本京子(ピアノ)
    ロビン・シュルコフスキー(打楽器)

    原田幸一郎(指揮)
    桐朋学園オーケストラ

    ほか

料 金:一 般  4,000円
    シルバー 3,000円(60歳以上)
    学 生  2,000円
  3公演連続券 10,000円

発売開始は
フレンズ会員 2/20
一般 3月上旬 を予定します。



■■ 日時・出演者・プログラム
 
5月28日(月)若手演奏家のための公開マスタークラス
  【ヴィオラ部門】
13:00-13:45 講師:岡田伸夫
 ◆ 井上典子(ヴィオラ) 鷹羽弘晃(ピアノ)
  J.C.バッハ:ヴィオラ協奏曲 ハ短調
【オーケストラ部門】
13:45-14:45 講師:岡田伸夫・店村眞積
 ◆ 竹村明希子(ヴィオラ) 石田多紀乃(ピアノ)
  シュターミッツ:ヴィオラ協奏曲 ニ長調
 ◆ 松崎敦子(ヴィオラ) 石田多紀乃(ピアノ)
  ホフマイスター:ヴィオラ協奏曲 ニ長調
【ヴィオラ部門】
14:45-15:30 講師:店村眞積
 ◆ 朝吹園子(ヴィオラ) 鈴木優人(ピアノ)
  バルトーク:ヴィオラ協奏曲
休憩15分
【ピアノ部門】
15:45-16:30 講師:野平一郎
 ◆ 村上淳一郎(ヴィオラ) 山本亜希子(ピアノ)
  ショスタコーヴィチ:ヴィオラソナタ
【室内楽部門】
16:30-18:00 特別講師:ゲルハルト・ボッセ
 ◆ 田口美里/篠原智子(ヴァイオリン) 赤坂智子(ヴィオラ) 門脇大樹(チェロ)
  シューベルト:弦楽四重奏曲 第13番 イ短調「ロザムンデ」
 
5月29日(火)若手演奏家のための公開マスタークラス
  【ヴィオラ部門】
13:00-13:45 講師:川崎雅夫
 ◆ 松本有理(ヴィオラ) 伊倉由紀子(ピアノ)
  ヘンデル:ヴィオラ協奏曲 ロ短調
【室内楽部門】
13:45-14:30 講師:菅沼準二
 ◆ 井上静香/小林朋子(ヴァイオリン) 斎藤彩(ヴィオラ) 宮坂拡志(チェロ)
  ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調
【ヴィオラ部門】
14:30-16:00 講師:今井信子
 ◆ 加瀬眞望子(ヴィオラ)
  レーガー:無伴奏ヴィオラ組曲より 第2番 ニ長調
 ◆ 千本珠理(ヴィオラ)
  J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調
休憩15分
16:15-17:15 特別講師:サミュエル・ローズ
 ◆ 福田タチアナ千尋(ヴィオラ) 川原彩子(ピアノ)
  ヒンデミット:シュヴァーネンドレーアー
17:15-18:15 特別講師:ヴォルフラム・クリスト
 ◆ 坂口翼(ヴィオラ) 岸美奈子(ピアノ)
  シューベルト:アルペジョーネソナタ イ短調
 
5月30日(水)コンサート
  【プレ・コンサート】
 ◆テレマン:4つのヴィオラのための協奏曲
  今井/川崎/川本/店村(ヴィオラ)

【コンサート】
 ◆ライネッケ:クラリネット、ヴィオラとピアノのための三重奏曲 イ長調 op.264
  村井(クラリネット)菅沼(ヴィオラ)金井(ピアノ)
 ◆J.S.バッハ/野平編曲:シャコンヌ〜ヴィオラ四重奏のための(2000)
    *ヴィオラスペース2000委嘱
  井手/川本/黒川/小林/田浦/中山/中山(良)/
  新田/林/堀江/南山/渡辺/渡辺(眞)(ヴィオラ)
* * * * * * * *
 ◆バビット:Play it again , Sam
  ローズ(ヴィオラ)
 ◆ヴュータン:ヴィオラソナタ 変ロ長調 op.36
  ローズ(ヴィオラ) 橋本(ピアノ)
 
5月31日(木)コンサート
  【プレ・コンサート】
 ◆J.S.バッハ:シャコンヌ
  安藤(ヴィオラ)
 ◆ベンジャミン:ヴィオラ、ヴィオラ
  須田/柳瀬(ヴィオラ)

【コンサート】
 ◆ヒンデミット:ヴィオラソナタ op.11-4
  クリスト(ヴィオラ) 野平(ピアノ)
 ◆J.S.バッハ/野平編曲:シャコンヌ〜ヴィオラ四重奏のための(2001)
    *ヴィオラスペース2001委嘱/世界初演
  今井/川崎/菅沼/店村(ヴィオラ)
* * * * * * * *
 ◆J.C.バッハ:ヴィオラ協奏曲 ハ短調
  岡田(ヴィオラ) 原田(指揮) 桐朋学園オーケストラ
 ◆バルトーク:ヴィオラ協奏曲
  店村(ヴィオラ) 原田(指揮) 桐朋学園オーケストラ
 
6月1日(金)コンサート
  【プレ・コンサート】
 ◆ヴァインツェル:夜想曲
  今井/川崎/店村/豊嶋(ヴィオラ)

【コンサート】
 ◆ヒンデミット:無伴奏ヴィオラソナタ op.11-5
  豊嶋(ヴィオラ)
 ◆ベリオ:Naturale
  カシュカシアン(ヴィオラ) シュルコフスキー(打楽器)
* * * * * * *
 ◆ウォルトン:ヴィオラ協奏曲
  川崎(ヴィオラ) 原田(指揮) 桐朋学園オーケストラ
 ◆ヒンデミット:室内音楽 第6番(ヴィオラ・ダモーレ協奏曲) 作品46-1
  今井(ヴィオラ・ダモーレ) 原田(指揮) 桐朋学園オーケストラ



■■ 主な出演者プロフィール
 
今井信子 いまい・のぶこ ヴィオラ/ヴィオラ・ダモーレ
   桐朋学園大学、エール大学大学院、ジュリアード音楽院に学ぶ。1967年ミュンヘン、68年ジュネーブの両国際コンクールにおいて最高位受賞。ヨーロッパ、アメリカを中心にソリスト、室内楽奏者として活躍。ヴィオラスペースをはじめとし、ヴィオラ音楽の振興に貢献する活動に対し、エイボン芸術賞、芸術選奨文部大臣賞、京都音楽賞、モービル音楽賞、毎日芸術賞、サントリー音楽賞を受賞。デトモルト北西ドイツ音楽アカデミー教授、カザルスホール音楽アドバイザー。
 
川崎雅夫 かわさき・まさお ヴィオラ
   桐朋学園大学、ジュリアード音楽院に学ぶ。ヴァイオリンとヴィオラのソリストとして多方面で活躍。1973年よりアメリカに在住、ジュリアード音楽院ヴァイオリン科教授、ブルックリン音楽院弦楽部門教授をつとめる。ウエストチェスター室内楽シリーズの音楽監督を務め、また、スポレート、アスペン、モーストリー・モーツァルト等の音楽祭へも招かれている。宮崎国際室内楽音楽祭、水戸室内管弦楽団、オーケストラとの共演などで度々帰国している。
 
店村眞積 たなむら・まずみ ヴィオラ
   桐朋学園大学を経て、1976年イタリアへ留学。フィレンツェ・ケルビーニ音楽院を修了。77年ジュネーブ国際コンクール第2位。フィレンツェ市立歌劇場管弦楽団の首席奏者を経て、84年に帰国し、読売日本交響楽団のソロ・ヴィオラ奏者として迎えられる。サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団、桐五重奏団のメンバーでもあり、霧島、倉敷、大垣での音楽祭にも毎年のように参加。桐朋学園大学で後進の指導にもあたっている。
 
岡田伸夫 おかだ・のぶお ヴィオラ
   桐朋学園大学を経て、1970年東響にコンサートマスターとして入団。73年よりドイツの国立デトモルト音楽大学(現・デトモルト北西ドイツ音楽アカデミー)に留学しヴィオラを学ぶ。ベルリン・フィルを経て、78年バンベルク響の第1首席奏者に就任。サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管をはじめ多方面で活躍。洗足学園大学教授、また桐朋学園大学、東京芸術大学において後進の指導にあたっている。/TD>
 
菅沼準二 すがぬま・じゅんじ ヴィオラ
   東京芸術大学卒業。巌本真理弦楽四重奏団に長く在籍した後、1976年よりNHK響の首席ヴィオラ奏者として入団。毎日芸術賞、レコードアカデミー賞、芸術選奨文部大臣賞、モービル音楽賞他数々の受賞歴をもつ。90年にNHK響を退団。現在、東京芸術大学教授、沖縄芸術大学講師として後進の指導にもあたる。また紀尾井シンフォニエッタ、ジャパン・ストリング、クァルテットのメンバーでもある。
 
ヴォルフラム・クリスト Wolfram Christ ヴィオラ
  ドイツ生まれ。6歳でヴァイオリンを始め12歳でヴィオラに転向。弱冠20歳でミュンヘン国際ARDコンクールで優勝。22歳でカラヤンに抜擢されてベルリン・フィルの首席奏者に就任して以来30年余り在籍。ソリストとしてもカラヤンはじめアバド、メータ、マゼール、シャイー、小澤征爾等、室内楽ではアルゲリッチ、バレンボイム、ノーマン等と共演を重ねる。99年ベルリン・フィルを退団。98年よりフライブルク高等音楽院の教授に就任し現在に至る。ヴィオラスペース1998に出演、シューベルトのアルペジョーネソナタの名演が記憶に新しい。
 
サミュエル・ローズ Samuel Rhodes ヴィオラ
   NY生れ。ヴィオラをシドニー・ベックとウォルター・タランプラーに学ぶ。ジュリアード弦楽四重奏団のメンバーとして、ジュリアード音楽院の教授として32回目のシーズンを迎える。プリンストン大学では作曲も学ぶ。ソロ活動も積極的で、バビット、ワイスバーグのヴィオラ作品の世界初演を行っている。ヴィオラスペース1995インターナショナル・ヒンデミット・ヴィオラ・フェスティバルでは、公開マスタークラスに特別講師として参加。また、全プログラムの曲目解説を執筆。NY公演では中心的存在として関わり、自らも出演している。
 
キム・カシュカシアン Kim Kashkashian ヴィオラ
  アメリカのアルメニアの家系に生まれる。ピーボディー音楽院で、ウォルター・トランプラー、カレン・タトルに師事。ミュンヘン国際コンクール、ライオネル・ターティス・ヴィオラコンクールで優勝。ソリストとしてニューヨーク、ベルリン、ウィーン、ロンドン、ミュンヘン、東京の主要オーケストラと共演、また、リサイタルを行なう。現代音楽に造詣深く、グバイドリーナ、ペンデレツキ、クルタグ、シュニトケ、カンチェーリ等の作品を演奏。室内楽奏者としても、マールボロ音楽祭にも多数回参加し、ボザール・トリオ、東京クァルテット、グァルネリ弦楽四重奏団、エマーソン弦楽四重奏団などに客演している。現在、ボストンに在住。ヴィオラスペース1995に出演。
 
野平一郎 のだいら・いちろう ピアノ
   東京芸術大学、及び同大学院修士課程作曲科修了後、フランス政府給府費留学生としてパリ国立高等音楽院で作曲とピアノ及び伴奏法を学ぶ。ピアニストとしてフランス国営放送フィル、バーゼル放送響、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、ロンドン・シンフォニエッタ等にソリストとして出演する。作曲家としても、フランス文化賞、IRCAMからの委嘱を含む多くの作品が放送されている。第13回中島健蔵音楽賞、第44回尾高賞、文化庁芸術選奨文部大臣新人賞、第11回京都音楽賞を受賞。現在東京芸術大学助教授。
 
ロビン・シュルコフスキー Robyn Schulkowky 打楽器
  アメリカ人の打楽器奏者。ニューメキシコ・シンフォニーやサンタ・フェ・オーケストラで演奏。コロンでクリストフ・カスケルに学ぶ。1980年代の始め、カールハインツ・シュトックハウゼン、マウリツィオ・カーゲル、ウォルター・ツィマーマン等と共演。チャールス・アイヴスのユートピア・ヴィジョンを祝うために、7ケ国から20人の打楽器奏者を集めたミュンヘンでの打楽器フェスティバルは記憶に新しい。ジョン・ケージ、モートン・フェルドマン、ヤニス・クセナキス、クリティアン・ヴォルフ、ハインツ・ホリガー、ロバート・ウィルソン等と度々共演を重ねる。ヨーロッパ、アメリカ、日本、韓国、ロシアに演奏旅行をしている。現在、ベルリン在住で、エディス・クレヴァー主演のモMedeaモの音楽を準備している。
 
原田幸一郎 はらだ・こういちろう 指揮
   桐朋学園大学、ジュリアード音楽院に学ぶ。1969年東京クワルテットを結成、12年間第1ヴァイオリン奏者を務め、世界各地で演奏。83年に帰国。ソリストとしてまた数多くの室内楽コンサートでも活躍する。88年には指揮者としてデビューし、室内楽奏者として永年培われた、豊かで暖かな音楽性とアンサンブルでの明敏で細やかな感受性は、他の指揮者と一線を画するところである。現在、桐朋学園弦楽科主任教授。
 
桐朋学園オーケストラ
   斎藤秀雄によって始められた桐朋学園大学音楽部は、数多くの世界的音楽家を育成している。桐朋学園オーケストラは、ヴィオラスペースをはじめとするカザルスホールの教育的な姿勢に賛同し出演を重ねている。今回もオーディションを経て編成され、授業の一環として練習を行ない本公演に臨む。